空は見上げるたび、必ず違う顔を見せます。
雲の形、光と影、青の奥行き、風の色。
地球の誕生以来、一瞬たりとも同じ空模様は存在しなかったかのように変化していきます。
一つの人生が、どこかの星の一生とたとえられることがありますが、
地上の一人一人が見上げる空模様は、一人の人間の心のように、一刻一刻、変化していきます。
あなたの人生が終わるとき、宇宙のどこかの星の命も終わりを迎え、
その瞬間、地上から見上げる空も、幻想であったかのように消滅します。
我々の命は、どこから来てどこへ行くのか。
宇宙の全ての星は何故存在し、消滅するのか。
空を見上げて心を鎮めていると、
そんな疑問のほかに、考えるべきことなど何も無いような気がしてきます。
Taichi