政府が最低限の所得補償を約束し、全ての国民に一定額を支給するベーシックインカム。
フィンランドでは約2000人に対して約7万円を2年間支給し、その他のグループとの比較調査が行われました。
結果、就業率が低下することもなく、幸福度においては、社会への信頼感が増して、良好な結果を残したようです。
失業保険は就業したら給付されなくなるのに対し、ベーシックインカムは、就業の有無に関わらず支給される点が異なります。
多くの識者が懸念したように、ベーシックインカムが働く意思を低下させなかったことは、
スペインが世界で初めて(今年の6月から)、ベーシックインカムを導入する後押しになったのかも知れません。
導入方法は国によってバラエティーに富んだものとなるとは思いますが、早晩、日本も導入する方向に流れていくと考えています。
人類が、食糧を含むエネルギー問題を解決すれば、労働は必然ではなくなるところ、
人間のエゴから来る様々な圧力が、
これまで人々を同じ地点に縛り付けてきました。
この先、10年以内に、現在の労働力の多くがAIロボットに置き換わって行くこと前提とすると、
エネルギー問題の完全な解決如何にかかわらず、ベーシックインカム導入による生活保障は不可欠なものになります。
その時、社会全体として幸福度が低下することなく、意識の転換が図られるかどうかは、
人間の内面の科学、つまり、哲学や心理学や伝統的宗教の扱い方にかかってくると、個人的には考えています。
仕事で気を紛らわす事が出来ないとき、あなたは、何をしますか?
趣味や趣向を同じくする仲間がいるかどうか、
自分の人生はこれに捧げるという何かがあるかどうか、
そして人は何のために生まれてくるのか。。。
終戦記念日であり、お盆でもある特別な日、じっくりと自身を見つめ直すのも良いかも知れません。
Taichi