人生とは、希望のスロープを下っていくもの、と言った人がいます。
夢や希望は、生きるために不可欠である一方で、
人がどこまでも夢や希望を追い続けていこうとすると、
必ず無理が生じてくるのも分かる気がします。
心理学者のユングは、人生の正午という考え方を用いて生き方の転換を説きましたが、
良い歳の取り方をするには、
肉体的物質的な満足感から、精神的霊的な充足感へと、
どこかで方向転換する必要がありそうです。
新天地に希望を求めて海から這い上がり、
最後はまた希望のスロープを下って、大海原に還っていくというストーリー。
これだけ外が暑いと、水の中に住んでみたいと思うくらいですが、
海に還っても、竜宮城を探して右往左往するだけなのかもしれません。
正直、歳を取っても、子供の時に想像していたほど大人にもなれず、
半分は全く変わらないまま、
同じ甲羅を背負って泳いでいくしかありません。
Taichi