海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

強欲な者たち

米大手投資会社のバンガードが、香港と日本から撤退して、

中国本土に注力すると報じられました。

また、今回の無制限金融緩和について、

FRB代理人としてあらゆる資産を購入しまくった米投資会社ブラックロックも、

中国本土の金融免許を取得したと報じられています。


この30年ほど、英米中心の世界金融システムは、

安保情報も含めた世界の重要機密を利用して、投資機会の確保をしてきました。

国家的なインサイダー情報を、金儲けのためにずっと独占してきた訳です。

したがって、ニュースに明文化されていない世界情勢が、こういった大手投資会社の動向から、

かなり、正確に読み取れると思います。


今回のこれらの金融資本のニュースは、

巷で報じられている米中対立の先に、

一定の未来図が既に描かれていることを表していると読んで、ほぼ間違いないと思います。

つまり、米国は本気で中国を潰す気はない、と言うこと。


もちろん、地政学的に米中のど真ん中にある日本は、

一旦、事が起これば、様々な謀略の舞台となるリスクはかなり大きいですから、

米中危機を甘く見てはいけない事に、変わりはありません。


ただ、米国が中国の政治体制変更に成功した後は、

中国本土(上海?)が、香港に変わる世界市場となることを見据えて、

仕込みを始めた、と言うことだと思います。


収穫が始まるのは、数年後に迫る日米欧の金融システムの刷新後のことなのか、

それとも、もっと早く、仕組まれた最期の(戦争?)バブルさえも見込んでのことなのか。。。


いずれにせよ、現時点では、米中争いの中で東京が漁夫の利を得て、

新たなアジアの金融センターになるという見込みは、消滅したのだと思います。


この二十年近く、仕事で英米の金融を遠からずウォッチしてきましたが、

憤懣やるかたない、世界の不公平を感じます。

皆が目にする、ミサイル発射や軍事演習のニュースの陰で、

彼らは着々と、どこまでも強欲な戦略をとり続けています。


戦後、常に右から左から掻き回され、金をむしりとられてきた日本は、

それでも、平和だっただけ、ましだったのかもしれません。


ジャイアンスネ夫が本気で喧嘩を始めそうな時、

頼るべきドラえもんは、どこにいるのか。。。


AIとビッグデータのこの時代、ドラえもんはもう、

のび太だけに与えられたロボットではないのかも知れません。。。









Taichi