海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

魔法の杖

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個人の間でも、国同士の争いでも、

全ての問題や紛争は理屈だけでは解決しないところがあります。

日韓でも長年、終わったはずだとか、払ったはずだとか、

言葉やお金でお互いの正しさを主張しますが、

争いが終わる見込みは全く見えてきません。


冷静に話し合うべきだ、とか、論理的に捉えて問題は解決できるんだ、という常識は、

あるレベルやポイントまでは、正しい態度だと思うのですが、

それだけでは、本当にこじれた問題や、完全な解決には至りません。



つまり、全ては、感情の解消で帰結するものだと言うのです。

一見、筋の通った解決策も、当事者双方の感情的なわだかまりを吸収できない場合は、

必ず、問題が再燃します。

以前、感情は理性に必ず勝ってしまうと書いたことがありますが、

この世の物理的な法則として、

目に見えない感情も、目に見えることの解決に重要な役割を演じているのです。


人の一生も、産まれて、育って、大きくなって、いろんな物を手にしたり失ったりして、

様々な学びや喜怒哀楽を経験して、

最期の瞬間は、「ああ、よかった。」

と言う感情で、初めて幸福な人生が出来上がります。

よく言われる話ですが、墓場にはどんな物も、自分の肉体でさえも持って行けないのですから、

自分の心を芯から納得させることは、本当に大切なことです。



たくさんの人を導くリーダーに、一見見落とされがちな、ユーモアとやさしさが大切なのは、

それこそが、様々な感情を解消し、問題を本当の意味で解決する、

魔法の杖だからに違いありません。





Taichi