身の周りにある、あらゆるものも、
その起源をたどってみると、地球上の生命と繋がっていることが分かります。
鉄などの無機質に見える鉱物や、岩石なども、
もとを辿ると、この地球上で途方もない長い長い年月を掛けて、
様々な原子が一定の法則の下に転換して、形作られていったものだと言えます。
一説には、地中の石は、1ミリ成長するのに百万年かかるとも言われています。
我々動物や植物が生命を持つというのは想像しやすいですが、
こう考えてくると、道端の石でさえも、
同じ地球上のエネルギーの循環のもとに産み出された、
かけがえのない小さな生命と呼んでも、間違いでない気がしてきます。
コロナも一休み、
この秋の夜長に、虫の声だけに留まらず、
道端の石の放つ、無言の言を聴いてみてはいかがでしょうか。
石コロナどと侮るなかれ、
思わぬ地球の意思が、聴こえてくるかもしれません。
Taichi