海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

自己憐憫とは

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辛い状況にある時、自己憐憫の感情があるか自分でチェックするのは重要なことです。

もし、自分で自分を「かわいそう」と思う気持ちがあるとすると、その状況は危険だと言われています。

なぜなら、最終的な責任を他人や周りの状況に押しつけることで、

負のループに入っていく可能性があるからです。

 

人の心は意外に巧妙で、自分の本心を簡単に偽ります。

自分の弱さと正面から向き合えない傲慢な心や他人を責める気持が、

綺麗に化粧をして「かわいそうな私」を完璧に演じます。

本人が自らの恐怖心や弱い自分に気付いて「それでも自分は大切な自分だ」と受け容れない限り、本当の解決は訪れません。

 

ただ、注意しなければいけないのは、自分を責めすぎている人がこの類いの話を聴いて、

「やっぱり自分が悪いんだ」と更に自分を責めてしまうことです。

 

自己憐憫や他人を攻撃する人は、絶対に死を選んだりしませんが、

自らをとことん追い込んでしまう完璧主義であり気持のやさしい人は、

無理をせず周りの友人や専門家に甘えるべきです。

 

自分を追い込んでしまう人に、弱さを受け容れなさい、人はみんな弱いのだ、それでいいんだと言葉で諭しても全く無駄なことです。

入り組んだ事情と疲れ切った心には、それ相当の時間をかけて、専門的なケアを行うしか方法はないと思います。

 

他人を攻撃する人は、どんなに落ち込んでも特定の人にはケロッとして対応したりするものです。

一方で自分ばかり責めてしまう人は、とにかく暗い心が晴れなくなって、それさえも他人から隠そうとします。

 

これからは、心のメカニズムを万人が理解してセルフケアを行うとともに、

専門家が更に身近に寄り添う体制作りが重要に思います。

 

 

 

 

Taichi