海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

有能な策士

菅首相が、左派の柿崎氏を補佐官に選んだことが波紋を呼んでいます。

柿崎氏は共同通信の元副編集委員で、安倍政権を批判し続けたジャーナリストです。

敵対する勢力を取り込むのは権力者の常套手段ですが、この人事に限らず菅首相の動きをつぶさに見ていると、

この30年くらいの間には現れなかった、本物の策士だなと感じます。

米中の綱引きの中で、薄氷を踏むような綱渡りを必要とするこの時期に、

このような深謀遠慮の政治家がリーダーとなったことは、ある意味で幸運なことです。

ただ、政治家の仕事というのは、例えば小泉さんのように現役時代に圧倒的な人気を誇ったとしても、

後世にその悪政ぶりが語られてしまうこともあり、政策実施に関する様々な結果情報が出揃った後で、

歴史が評価するしか無いものでもあります。

それでも、現代はネットの普及によって、少なくとも断片的に真実がこぼれ落ちる事が多くなっていますから、

これから菅さんが、国民に受けの良い携帯電話料金値下げの他に、

どんな政策を実行していくのか、全ての人が他人任せにしないで、

しっかりと権力を監視する必要があると思います。

特に、小泉政権の時のように、マスコミが国内に反対勢力を創り上げ、

その、抵抗勢力をたたき壊すニューリーダーと言った印象づけが行われるときは、注意が必要です。

具体的には、中小企業改革や金融機関改革で甘い汁を吸う勢力や人物が出てきていないか、

それらの政策の中身は本当に弱い人を解放し、非効率を正すものなのか、

興味を持って見ていきたいと思います。




Taichi