情熱はどこから

時間を超えた願いの先に

微かにうごめく想いの雫

長い長い冬を越え

地平線の彼方から

産まれたばかりの赤い光

木々の芽吹く春の宵

深い眠りの只中に

そっと右胸に舞い降りて

意識の中にふわりと舞う

誰も知らない赤い光

ギラギラ光る夏の日も

匂い立つ夕暮れも

肌を醒ます夜風に乗って

汗ばむ身体にまとい付く

主を見つけた赤い光

悠々くれる秋の日も

哀しみのうちに冴え冴えと

決して芯まで奪われない

永遠の炎は赤々と

命とともに閃く光

Taichi