人は何のために生きているかと問われると、
「その答を決めるのが、正に、それぞれの人生だよ」と言うのが模範解答かも知れません。
でも、それがわからないから、人はモヤモヤしたり悩んだりするわけでもあり、
道に迷っている人に、「人生は迷路みたいなものだよ、あなたのペースで頑張りなさい。」と声をかけても、
間違いでは無いけど、何も解決しない、と言うことにも成りかねません。
そんな時は、「人は皆、幸福になるために生きているんだよ」と言った後に、
幸福になることは案外簡単だよと、付け加えてあげると、少し道が拓けるかも知れません。
少し宗教的な言い方に聞こえるかもしれませんが、幸福な人生を送るために絶対に必要なこととは、感謝する習慣を持つことです。
ああ、そんなことか、と思う方もいるかもしれませんが、
現代の脳科学では、脳にチップを埋め込んで、雑念や不快感を一切取り去って、
圧倒的な集中力(いわゆる「ゾーン」と言う状態)を達成したり、
麻薬の副作用を抑えつつも、多幸感を達成したりすることは簡単に出来るようになっています。
さらに言えば、そのような「悩まない超効率的なロボット」のような改造人間の臓器や筋肉に少しだけ手を加えて、
300年程度生きる個体を創ることも、ほぼ、可能な領域まで科学は進んでいます。
翻って、人は何のために生きているのか、と問われると、
ますます、たった今のこの世界に生きている人間には、訳が分からなくなってしまうかも知れませんが、
それでも、「何の加工もしない」人体のままで、不幸からでなく、幸福なことから数えて感謝していく習慣を持つことは、
とても大切なことのように感じます。
肉体がパソコンのハードで、精神や思考がソフトであるとすると、
今の科学ではまるで壊れたPCを修理するように、
ハードを補強したりソフトを書き換えたりすることが可能であり、
だとすると、そのような修理や書き換えの効かないところに本当の人生の鍵があることになりますが、
この先はまた次回にお話したいと思います。
Taich