海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

平穏な心

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人は他人の考えや世間の風潮を非難するとき、精神的な快楽を得ることがわかっています。

ですから人は、特に自分が怒りや不安を感じているとき、

他人や自分を攻撃することで、それらのネガティブな感情に蓋をして、見て見ないふりをします。

そして、根本的な不安やストレスを解消せずに、麻薬中毒のように、政治活動に没頭したりします。

突き詰めれば、戦争がこの世から無くならないのもこのためであると言えます。

世論やイデオロギーが形成される時は必ずその前提として社会不安がありますから、

そもそもの社会不安がどこから来たのか、しっかりと認識する必要がありそうです。

どのような不安も、自分の身体や生命や財産が脅かされたと感じるときに現れます。  

ですから仏陀のように、全ての執着を滅することが出来れば確かに戦争のない世の中を達成出来るでしょうが、

凡人にはなかなか難しいので、せめて、以前に書いたように、不安と上手に付き合うこと、  

「感情と行動は別」と肝に銘じて、不安な現実に対処する行動を中心に淡々と生きていくしかありません。

民主主義の「民」という字は、そもそも、目に針を突き刺して見えなくした奴隷を表しています。

多かれ少なかれ大衆を操作して作られた世論に右往左往せず、

仮に現実のスクリーンに戦争ドラマが映し出されたとしても、

個人が心の中で戦争を始めないことが大切です。




Taichi