今年のお盆はどうやら、雨の日が続きそうです。
毎年お盆というと、楽しい夏休みとセットで、旅行や帰省でリフレッシュするところですが、
まさかのコロナ禍継続で、2度目の自粛ムードの夏休みとなりました。
アジアの各国では古くから、旧暦の7月(お盆を真ん中とする1ヶ月)を、
地獄の蓋が開く鬼月として、様々な風習と共に納めてきた歴史を持ちます。
一説によると、この期間、向こうの世界(霊界?)との距離は最も近づくことから、
先祖や愛した故人が、生きている人を特に近くで見守る事が出来る時なのだ、と言います。
その期間に帰省して墓参りをする習慣は、ある意味で、理に適った、大切な文化・風習と言えます。
私自身は、そのような世界があるとも、また、無いとも断定しない立場ですが、
最近、少し興味深い話を耳にしました。
ある著名な物理学者の意見では、あの世が有るとすればそれは、
数理的なデータのバックアップと考えると、現実的だと言うのです。
つまり、我々生物が、種ごとに進化して来たのは、無くなった同類の生物の様々なデータが、
一定の物理的なデータとして保存されているからこそであると。
それらのデータが、一定の条件の下にVRとして作動し、
生きる子孫の脳内にも、電気的に様々な影響を及ぼしうるとしても不思議は無い、と言うのです。
なるほど、確かに人間は今、電子空間にアバターとして存在できるし、
それらのバーチャルな世界が、我々の生活と切っても切れない状況を考えると、
これまで、ただ、オカルティックに語られてきた霊の世界の存在が、
それほど不思議なものでは無いと言う気もしてきます。
今年の雨のお盆期間は、そんな空想を携えながら、平和なアフターコロナの世界に向けて、
しっとりとした祈りの雰囲気に浸って見るのも良いかも知れません。
Taichi