中国発の金融危機が起きるか、と報じられた中国第二位の不動産会社、恒大集団の取付け騒ぎでは、
習近平としては、低所得層の不満解消のため、積極的に同社を救済も出来ないし、
かと言って、不動産バブルの破裂も避けなくてはならないという板挟みに陥っているようです。
中国発の金融危機は何度も叫ばれてきましたが、国の方針でいくらでも債権放棄が可能な国では、
恣意的でも無い限り、金融危機が起きることはありません。
逆に、本当のリスクは、民衆の不満を吸収して軍部が暴走したり、
執行部が極端に強硬な手段で人気取りのため台湾を牽制することにありそうです。
TPPに中国も台湾も別々に加入要望を出している矛盾をリスクとする報道は少ないですが、
恒大集団を延命させることで9億人の低所得層が共産党を攻撃し始めるとすると、
それを交わすための台湾有事という最悪のケースを想定しておく必要がありそうです。
Taichi