海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

個人が輝くということ

日本の1990年からの自営業率の低下は、先進国でも突出しています。

 

ドイツ、イギリス、フランスが、2000年代から微増しているのに対して、日本の自営業者は減り続け、この30年で300万人も減った計算になります。

 

同じく、アメリカも、大手小売などの圧倒的なバーゲニングパワーを反映しているかのように、自営業率は下がり続けています。

 

このことは、新自由主義の名の下で、弱肉強食・効率一辺倒の商業主義が加速し、中流の個人の生活がどこまで行っても向上した感じがしないという、パラドクスを良く表しているような気がします。

 

もちろん、自営業者が増えたからと言って、社会全体の幸せの度合いが増していくことにはなりません。

 

でも、おそらく日本では、圧倒的多数の月給取りの人々が、正確な情報や明確な指標がないままに、

 

なんとなく独立や自営業・自由業のハードルを高く設定し、

 

低位安定のサラリーマン業に進む道を選択し続けているような気がします。

 

独立には当然、孤独や不安がつきものですが、一つしかない人生において自らを自由に表現することは、何ものにも代えがたい喜びであり、またそれ自体、尊いものでもあると思います。

 

生きるために食うのか、食うために生きるのか。。。

 

独立してハラハラしながらも、様々な工夫をしながら、他人とも密に交流しながら、

 

そして何より自分と真剣に対話をしながら、人に与えられた創造力を最大限発揮して、ご飯を食べて行けるのは有り難いことです。

 

現在のビジネス環境では、昔のように個人保証で『命まで取られる』というような危ない独立開業の道を選択する必要は全くありません。

 

現実的に、あらゆる確かな手段と情報を武器にしつつ、勇気を持って第一歩を踏み出せば、必ず報われるという社会になるよう、

 

自分もまた、微力ながら様々な形でこの世界に貢献して行ければと思っています。

 

 

Taichi