AIに例えばマリオブラザーズなどのゲームをさせて、如何に早くゴールに到達するか競わせる実験が行われました。
単純に『ゴールを目指すこと』を重視した場合と、『新しい技、誰もやっていない方法を試すこと』に重点を置いた場合では、
意外にも後者のほうが良いパフォーマンスを上げる事が出来たといいます。
人間も、ある意味でAIと同じく、ただ決められたゴールを目指すより、これまでにない発想やチャレンジ精神を重視することで、
より良いパフォーマンスや幸福感を得られる可能性があります。
話は少し変わりますが、人が育っていく過程で、初期値(この世界の捉え方)をどうするかというのも、大変に重要な問題かと思われます。
つまり、『お前は能力が足りないから、必死で勉強するんだぞ』と言われて育った人間と、
『あなたには無限の可能性が眠っているから、自分を信じて生きていきなさい』と言われて育った人間は、
きっと、天と地ほど差のある人生を送るものと想像できます。
どんな人間も、この地球に生まれ出る以上、自分に自信をなくしたり、自己肯定感を低くしたりする事があると思います。
そのことは案外、地球の重力と関連があるのかも知れないと考えています。
例えば、アインシュタインも、時間とは錯覚である、と宣言しているように、
重力によって人は空間の移動にタイムラグを生じ、そのタイムラグが時間という錯覚を産むとされています。
そうすると、どんな人間も、思った場所にすぐに到達できなかったり、夢や憧れをすぐに自分のものに出来なかったりすることを通じて、一種の欠乏感を抱き、
その欠乏感を初期値として、負の連鎖に入り込むものだ、という説明も出来るのかと思います。
だとすると、我々はただ、『自分には無限の可能性があるのだ』という立場を選択し、
日々の思い通りにならない全ての事柄やハプニングというものを、
単に、移り変わる景色として、また、ゲームの中のハードルのようなものとして、
日々チャレンジしていくことで、本来の人生を取り戻す事になるのではないでしょうか。
要は、重力の錯覚に騙されずに、人の無限の可能性をとことん信じる、という立場を選択すること、
その選択の瞬間から、人生は本来の輝き放つことになるのかも知れません。
Taichi