海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

性と愛

f:id:FTaichi:20200804071302j:plain

芸能界でスキャンダルはよくあることですが、

中にはかなり、根の深いケースもあります。

お笑い芸人さんで、女性の下着を盗む癖が止められなくて、逮捕された方がいます。

その方は法廷で、

『幼い頃、母が自殺して、その後性格も暗くなり、虐めを受けるようになった。』

『母が亡くなる前、一度自殺未遂があったが、結局、母を救えなかった自分を責めた。』

『分かっていても止められなくて悩んでいた。』

というような趣旨のことを話されていたようです。



コントの日本一を決めるレースで優勝するなど、その素質も高く評価されていたこの芸人さんは、

相方がドラマに起用されることが増えるなど、コンビ格差を感じていたとも伝えられています。

事件の捉え方は様々有りますし、

被害者の心境を考えると、やったことは到底許されないことですが、

才能ある人が逃れられない宿命のようなものを背負って、

社会で沈んでいく様を見るのは、切ないものです。



事件の根本には何があるのか、どうすれば防げるのか。

人が性愛を求める、その大本は何なのか。

このようなことを正面から記した書物は意外に少ないと感じていますが、性愛とは、

『究極の母性を求める心』であると。さらに、

『違いを求め続ける心』でもある、

と言う意見があります。


確かに、

愛されたことが無い人は、愛し方が分からない、

だから当然、究極の母性なども理解できない、

理解できないからこそ、

母性(愛情)から遠い存在だからこそ、

逆にそれを病的に求めてしまう、

とも言えるかもしれません。



先の芸人さんの件などは、非常に切なく辛い話ですが、

DVや虐待が世代を超えて伝播するメカニズムも同じ種類の問題と言えます。

どんな境遇に生まれようと、

パートナーや子供や、時に自分自身に対して母性を向ける、

つまり、育てる心を持つことは、

生きていく上で大変重要です。



愛情を自ら出していくことを学ぶと、

人は、幻想に駆られるように性愛の問題で苦しむことも、

周りの人を悲しませる事態に陥ることも、

無くなっていくかも知れません。





Taichi