海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

危機を受け取る

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お題「#この1年の変化

不思議なもので、固定観念や不要なこだわりが落ちていく時期というのは、

人間には、全くコントロールできないことのようです。

多くの経験を積んだり、時間の経過に伴って何かを失ったりして初めて、

岩盤のように横たわっている固定観念を発見することができるようです。

例えば、自分で気付かぬうちに、他人は信用ならないものだ、という観念を持っていた人が、

今回のコロナによって、人生で初めて、本当に困難な状況や孤独にさいなまれ、

藁にもすがる心地で他人に助けを求めた後になって初めて、

「自分は今まで本当の意味で他人に心を開いてなかったな」と気付くこともあると思うのです。

よく言う話ですが、そのように追い込まれた状況になる前に、

何度か同じ種類の危機に瀕しているのだろうけど、

それを受け取れずにずっと過ごしてきてしまったと。

そのような場合、結局、今回のような究極のアクシデントがなければ、

多くの人も自分も、何も変わらず、また何も進歩せず生きていたのだろう、とも言えるのです。

個人的には、この一年間でそのような発見は幾つも有ったような気がしています。

そうすると、ある意味で現実がどんなに寒くても、生きてる限り何かしら意味のある時を受け取っているのであり、

心の中には、そのような時にしか描けない究極の絶景を描いて、

困難を凌いで生きることも可能なのかも知れないと思います。

 

 

Taichi