海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

寛容な心

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オリンピックで日本選手のメダルラッシュが続く中、

東京のコロナ感染者数が4000人を超えました。

多くの人がそれぞれに不安を抱えて日々を過ごしている中で、

今の時代に一番必要なのは、寛容な心のように思います。


生きていれば、仕事やプライベートで、特に人間関係では様々なストレスや摩擦にさらされるのが常かも知れませんが、

個人的には今まで、実際に人に対して怒りを発散したことで、後で後悔しなかったことはありません。

ストレスや怒りを感じるときは、それこそ、相手の行為や状況に対して、

こちら側が怒ることも当然だという理由が厳然とあるのですが、 

時間が経って見ると、相手も追い込まれた状況にあったことが理解できたり、

少し広い視点から見たら誰も悪くないと思えたり、
 
だとすれば怒りという反応ではなくて、もう少し余裕を持って状況に対峙してもよかったのではないか、と、必ず思うのです。


1年に一度か二度くらい、数日間頭から離れないような、他人に対する怒りに見舞われますが、

そのような状況も、半年や1年経った後では必ず、同じように「怒らなくても良かったな」と言う結論に落ち着くのです。

 
もちろん、言うべきことは言わなければならないし、心の奥底で卑屈になってまで怒りを抑えてはいけませんが、
 
人世のどんな瞬間も結局、自分の理解度を試されているのだと、少しストイックに捉えてみると、

それ自体が静かなゲームのように感じられて、

他に何もなくなっても、人世に対する希望を持っていられるかも知れないとも思えます。


特に現在の世界では、あらゆる場所で人々の格差と分断の危機が表面化しており、

貧富の差と政府に対する不満は益々大きくなり、

これまで中道を歩んでいた人達も、簡単に右や左に触れてしまうような、危うい世界が拡がっています。

こういう時こそ、怒りや不満を感じたら、一呼吸置いて、
 
しっかりと休養を取って、改めて自分と回りの状況を見つめ直した上で、

「寛容な心は全ての困難を解きほぐす鍵になる。」という言葉を思い出すと良いかも知れません。





Taichi