海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

幸福な人生(その2)

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前回お話したように、人類の科学は我々一般庶民の生活のスピードからは想像も出来ない程の早さと高さで進化しているようです。
 
そして、そんな科学でも「換えの効かない」「いじれない」人体や精神の部分、例えば魂とか意識とか言ったものの扱い方が、

おそらくこれから、今まで以上に大事になるのでしょうけど、
 
それらの言葉で表されるものごとが、科学で完全に証明されない「怪しい」ものでもあるだけに、

最後は結局、個人個人の好みが分かれる話になってしまいます。


それでも、例えば何をするにしても、「お天道様が観ている」とか、「有難い」とか、

日本昔話的な「心の持ち様」みたいなものは、個人的に学んだ様々な心理学や哲学や仏教の知見をギュッと濃縮したような、

現実的な作用を持つことは間違いないと考えています。


シンプルに言えば、どんなに落ちぶれても、「生きてるだけでも丸儲け」と思えれば、何も怖いものはありませんし、

あらゆる哲学や宗教がある意味、死んだら終わりと考えるか、終わりでないと考えるかに二分されるとすると、
 
「感謝」という武器の土台にはきっと輪廻を肯定する日本人の庶民文化があるのだと思います。


いずれにしても、正にあと数分で臨終という瞬間の自分を想像して、

その自分が人世の絶頂もどん底も振り返っているとすれば、

きっと、全てのことが「夢中」という幸せの中にいたんだと実感しているに違いありませんから、

もしかするとこの世界は、たとえそれが喜劇でも悲劇でも、時にはホラーであったとしても、

結局は、「観れてるだけで丸儲け」の映画館のようなものかも知れないと思えば、

少し幸福に近づけるのかも知れません。






Taichi