海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

大きいこと

f:id:FTaichi:20200902111632j:plain

自動車産業に顕著なことですが、これから大きな組織ほど消滅も早い、変化の時代がやって来ます。

自動車は、都会では必要ない事が多くの人に分かってしまってから、もう既に10年以上の月日が流れていますが、

それでも、自動車大手の業態変化は進んでいないようです。

研究開発や製造に多くの人の手を必要とする自動車産業は、雇用を守るため安易に新規事業に舵を切れないこともありますが、

根本的にどうして良いのか分からない、深刻な平成病が蔓延してると思われます。


グローバリズムと言うと、世界的な競争の中で、新しい技術がどんどん生まれ、

社会全体がよりよい方向に改善されていくというイメージがあるかも知れませんか、事実は全く逆でした。

つまり、新しいアイデアがなく、何をしていいか分からないから、お金をとにかくジャブジャブと市場に流して、

家や車などの高額商品を、小手先だけの改善によって消費者を煙に巻きながら、

何とか販売し続けてきたというのが真相です。


大きいものやお金のたくさん動くもの、カジノを旗印にしたIRやリニアモーターカーやオリンピックなど、

大企業のみならず、大きなプロジェクトやイベントや、国を挙げた投資案件は、

これから全てが宙に舞い、頓挫していくと思われます。


部品メーカーも含めると日本のGDPの10パーセント超を占める自動車産業の構造的な衰退は、日本に大きなインパクトを与えることになりますが、

それでも日本は、数々の国家的な危機を何とか乗り越えてきた歴史がありますから、

今回もきっと何とか、大変化の波をくぐり抜けて行くに違いありません。


日々、当たり前に行っている仕事や作法が、真に価値のあるものかどうか、意味あるものかどうか検討して洗い替えしていく。

小さな小舟のような日本列島の上で、日々、右往左往する小さな個人の小さな意識だけが、変化を乗り切る鍵になるのは間違いありません。





Taichi