全ては逆になる。
怒るものは弱まり、
静かなるものは高らかに歌い、
力を持つものは廃れ、
弱きものは継続する。
さみしきものは集い、
あふれる自信は人を遠ざけ、
図るものは誤り、
流れるものはたどり着く。
手放すものは溢れ、
捨てるものは受け取り、
ただ、生きるものは繁栄する。
(2020.6.19)
芸能人の痛々しいニュースを頻繁に耳にして、改めて思いました。
全ては逆になるのだと。
陰陽の貫徹と言っても良いかも知れません。
つまり、虚飾の世界、人気の世界、力の世界でそれぞれの場所を得た者の裏側には、
往々にして、陰の世界が存在することになります。
占星術では、月が人気を司る星とされていますが、
月の本性は、人類に6倍の重力を与え、常に裏側を見せずに地球の周りを公転する、
試練の星、陰の星、そして偽りの星でもあります。
だから、人気商売、人気の政治家、人気の職業等々には、必ず、その裏があると言うのです。
着飾り、力を誇示し、華やかさを演出してトップに立つ者は、どこかで人を欺き管理し、さらに自らを欺き続けなければならなくなる宿命を持ちます。
月の支配する文明はもうすぐ終わると言われていますが、
この転換点にあたる現代を生きる我々は、人気を得るものの危うさに注意して、生きていく必要がありそうです。
全ては逆になる。
本当に必要なものは、淡々と、目立たないものなのかも知れません。
Taichi