ローマの時代から国が潰れるときに起こることは、2500年もの間変わっていないようです。
当時のローマでは、扇動政治家による衆愚政治、慢性化した抗争による政治の乱れ、貨幣経済の進展による貧富の格差の拡大が起きていたと言います。
そして、まさか潰れるはずもないと思われた帝国は、意外と簡単に、法律を守ったまま、身動きが出来なくなるというのです。
民主主義の守護神のように立ち回っていたアメリカが、正に分裂の危機にありますが、
一年前にこの事を正確に予想した専門家はどれだけ居たのか。
また、今現在の日本では、世界で起きていることを正確に報道しないのも気になります。
本来、正義の番人である司法制度と手続きが、崩壊の時には逆に自らを縛って身動きの取れなくなる様は、
何時の時代も、どこの国でも、そして、国家だけで無く個人でも同じ事のように思います。
そして、たった今、今アメリカで起きていることは、
海の民と山の民、海賊と農民、開国主義と鎖国主義、グローバリストとナショナリストなど、
何度も繰り返してきた人類の二大勢力の抗争を象徴することであり、
明治以来の開国と貿易立国とグローバリズムに疲れ果てた日本が、
これから分裂と混乱と再編を経験する合図でもあります。
海の民である平氏から、山の民の源氏への移行の時から800年余り、
戦乱の時代から、徳川の鎖国時代への転換から400年余りが経ちますが、
それらの変化と同じような、大きな変化を日本も経験することになるとすると、
コロナで外出を自粛せざるを得ない年末は、日本と世界の歴史マンガでも読みながら、
これからの生き方を模索するのも良さそうです。
ただ、崩壊する国と同じように、今まで自らを律してきた信念やポリシーに縛られて逆に自壊しないよう、
時には古い考えを綺麗に捨て去って、心身共に身軽になり、羽ばたいていくイメージが大切に思います。
Taichi