激動の2020年も終わろうとしています。
今日は証券市場の大納会で、終わってみれば株価はバブル以来の最高値を付けたところです。
これをどう受け取るかは、人それぞれだと思いますが、
株価が経済の状況を正しく反映するものだという幻想は、完全に打ち砕かれたように思います。
結局、通貨(マネー)を発行する者が居て、それに踊らされる者と悪用する者が居て、
ふと気付けば、ただデジタル上で膨れ上がったマネーは世界中を駆け巡り、
最もマシなところに注ぎ込まれバブルを演出するという、ただそれだけのことだった訳です。
これまで、もっともらしい金融・経済理論で人々を欺いてきたことの裏側にある真実は、
現代の資本主義の根幹と言うにはあまりにもお粗末な張り子の虎でした。
蛇口をひねる人、それを指示する人、そして、まるで3.11の津波の悲劇を彷彿とさせるように、
あふれたマネーの行く先は金融システムそれ自体を飲み込んで、すべてを破壊し飲み込んでしまう時が必ず来ます。
それまで、渦中のど真ん中に位置する日本の国民として、束の間のバブルを味わうか、
それとも、バブルを鼻で笑いながら、来たる新しい世の中を先取りすべく、真に価値あるものを模索しつつ歩んでいくか。。。
いずれにせよ、2021年は更に、いろいろな出来事が有りそうです。
正にジェットコースターのような時代を生きている我々は、
時に人間社会の滑稽さを俯瞰するように微笑みながら、強かに生きて行くしかありません。
ジェットコースターを初めて体験する無邪気な子供のように、
夕暮れ近くの空に上がる花火もめざとく楽しんで行きましょう。
Taichi