海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

歩み

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インターネットの普及により、これまで大手マスメディアに独占されていた情報の配信が、

市民の手によって行われるようになりました。

そして、個人でもユーチューブなどで情報を拡散し、広告料を得る人も多くなりました。

そして今、大統領選にからみ、トランプ側に立つ人達が陰謀論を唱え、

人権問題や金銭問題やスキャンダル、そして正義について叫びながら、

結果としてアメリカを、分断の危機に落としていくことになっています。


この現状を考えると、結局、インターネットという武器を手にしても、

大きな世界の流れは操られたままで、何一つ、改善していないし自由にもなっていない気がします。

つまり、アメリカを分断していくこれまでの流れは、

旧勢力に対抗する勢力の登場とスキャンダル、不正や更なるスキャンダルと憎しみ合いの増幅によって、

人々の不信感と不安感を煽りつつ、描かれたとおりに進んでいるようです。


全てが箱庭の中の茶番劇とも言えそうですが、我々は歴史をよく学んで、

これから少し長いスパンで、混乱の世の中を生きていく眼力と胆力を身に付けたいところです。

名作「夜と霧」を著した精神科医のビクトル・フランクルは、

アウシュビッツで死地をくぐり抜けた経験から、

現実と自分自身を笑い飛ばせる人間が最も強い人間だと語っています。


細心の注意を持って情報を選別しながら、時にこの現実を笑い飛ばして、

力強く歩んでいきたいものです。




Taichi