海亀のつぶやき

ロスジェネ世代の言葉とチャレンジ

お金のこと

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現代のお金の世界の常識に、時間価値というものがあります。

いま、あなたの手元にある100万円は、例えば1年後に105万円になる、という前提のこと。

つまり、金利のことです。

国債社債など、金融市場の基本商品はこの時間価値を基に全て作られています。

皆さんも当たり前のように、この時間価値という考え方を受け入れているかも知れませんが、

本当に合理的なものでしょうか?



時間価値の根本にある考え方は、経済が永遠に成長していくというものです。

手元にある100万を使って何かを作ったり売ったりすれば必ずもうけが出るのに、

それを今、あなたに貸すのだから、その分、余分に私に下さいよ、ということ。

でも、ホントに経済は永遠に成長していくのでしょうか。



人間の最大の罪は、農耕を始めたこと、という考え方があります。

狩猟だけを行っていたときは、食べる分だけの獲物を得て、その日暮らしをしていましたが、

農耕を大規模に行うことで、富の蓄積が可能になり、貧富の差を生み、

持てる者が、持たざる者に、金利を付けて金を貸すようになった。

そして、産業革命や資本主義革命・IT革命を経て、

未来永劫、人間は価値を創造していくという妄想を信じて突っ走ってきました。



でも、

食べること、住むこと、着飾ること、楽しむこと、

人が営むあらゆる活動、その全てに対して、

永遠に価値がつり上がって行くことなど、あるのでしょうか。

そもそも、人が生きるのに本当に必要な、太陽や空気や水、

そして、生命を育む見えないエネルギーに、値段などつかないのです。




結局、前提がおかしいなら、金利とか時間価値なんて、もう不要じゃないか。

そんなもの、人間が創って、当たり前だと信じ込ませてきただけのもの。

日銀がお金を刷って、国に貸しただけで、

1千兆円の国の借金を将来世代が負担する、

なんてアホなことも、あってはいけないのです。




お金にまつわる色々な催眠。

あらゆる事を、固定観念なしで考え直す時機に来ていることだけは、確かなようです。




Taichi